飽和



予想よりもずっと
君の存在感が強く残るので
私は簡単に飽和して
何も手につかなくなってしまう
一緒にいた時間は他愛なくてずっと
くだらない話ばかりしていたのに今
ただそばにいた時間の余韻の中で
私は無防備に揺れ続けていた

あんまり強く残るので
なんだか壊れてしまいそうだ
私の小さなこころが飽和して
突き抜けて暴走してしまいそう

壊れてしまえるならきっと楽かしら
壊れてしまうなら君は駆けつけてくれるかしら

一緒にいる時間は淡々と過ぎるのに今
ひとり思い出している私はとても揺れていた
幸せの時間のさなかはとても静かだったのに
幸せの時間の余韻はひどく鮮烈だった

君は今
確かに私の中にいて
どこかとても核心的な部分で
大きく鐘を打ち鳴らす
姿も見えず
手も届かず
声も聞こえないままでただ君は
強く存在を主張する

目を閉じて
蹲って
耳を塞いでみても
私の想いは膨れていって
もうすぐ壊れてしまいそうなのに


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